読書には結末が無い

まさのりのノート

『エフェクチュエーション 優れた起業家が実践する「5つの原則」』を読んで

神戸大学大学院経営学研究科准教授である吉田満梨さんの書籍。

京都大学経営管理大学院「哲学的企業家研究寄附講座」客員准教授も兼任しており、 専門はマーケティング論で、特に新市場の形成プロセスの分析に関心を持ってらっしゃるとのこと。

2023年に書かれた論文『パートナーとの協働を通じた起業家の目的形成』において、調査していた著者のうちの一人でもある。内容は2004年3月に福岡市で創業し、2022年6月に東証グロース市場への上場を果たした「株式会社ヌーラボ」の事例研究を通じて、起業家がスタートアップの起業、成長、株式上場(IPO)といった目的を、どのようなプロセスを経て形成するのかというものである。

その論文中でも、エフェクチュエーションに触れられており、とても興味深いものになっていた。

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『急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン"なマネジメント』を読んで

リクルートDeNA、ハウテレビジョンを経て、>2020年にベンチャーマネージャーを育成する株式会社EVeMを設立し、創業1年にしてベンチャー中心に100社以上の経営者・マネージャーにオンライン完結型のマネジメントトレーニングを実施している長村禎庸さんの書籍。

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『理念経営2.0ーー会社の「理想と戦略」をつなぐ7つのステップ』を読んで

P&Gにて、ファブリーズ、レノアなどのヒット商品のマーケティングを手掛け、ソニー クリエイティブセンターにてソニー全社の新規事業創出プログラム(Sony Seed Acceleration Program)の立ち上げなどに携わった後、共創型戦略デザインファームBIOTOPEを設立した佐宗邦威さんの書籍『理念経営2.0』。彼はイリノイ工科大学デザイン学科(Master of Design Methods)の修士課程も修了してる。

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『冒険の書』を読んで

2016年、子どもに創造的な学びの環境を提供するグローバル・コミュニティであるVIVITAを創業して、良い未来をつくり出すための社会的なミッションを持つ事業を手がける孫泰蔵さんの書籍。副題は『AI時代のアンラーニング』。

僕はこの書籍が出版されてすぐにKindleで購入した。読み始めてすぐに「この書籍、画像データだ」と気づく。通常、Kindleでこのような書籍を買うと文字データでダウンロードされる。冒険の書はそれが画像データでダウンロードされる。おそらくそれは「レイアウトにもこだわっている」ということだと思う。確かに挿絵やフォント選びに凝っており、絵本とビジネス書の間を狙ったような編集が独特で、確かに画像データが最適解だな、と感じる。もちろん、紙の書籍も購入し、著者から直々にサインもいただいた。

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『日本中から嫌われている僕が、絶対に病まない理由』を読んで

2023年5月現在、おそらく日本で一番SNS上で叩かれている(?)芸人、安田大サーカスのクロちゃんの書籍。副題は『クロちゃん流モンスターメンタル術30』。

ツイッターで一言呟くと「クズ!」「嘘つき!」などの罵詈雑言を浴びる彼のメンタルセルフケアについて書かれている。僕も自分自身や自分の関わることへの何気ない呟きにメンタルを左右されることが多く、自身のメンタルを守るための術を学びとりたいと思い、この書籍を読み始めた。

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